建物も主役、東京都庭園美術館
東京、目黒。
館内の撮影が許される、年に一度の建築をメインとした展示会を待っていました。
本館の建築を担当したのは宮内省内匠寮の技師、権藤要吉。皇居や迎賓館赤坂離宮など、戦前には皇室建築の設計を担当する建築家集団がいました。
そう、ここは元々皇族(のちの陸軍大将)の邸宅として1933年に竣工。留学先のフランスで流行していたアール・デコ様式が使われています。
幾何学やパターンのデザインが特徴的です。
戦後には外相公邸として使われ、吉田茂が好んで使ったという書斎も見事です。
意匠や調度品の一つ一つから分かる緻密な仕事ぶり。
それでいて華美さを抑えた邸宅の一面も備わっています。
展示と建築、庭園と3度おいしい庭園美術館。入場料は決して安くありませんが、その価値はあります。
しかも、ぐるっとパスには庭園美術館の入場券が含まれています。ここの入場料だけで半分近く元が取れる、末恐ろしい(?)チケットです。
tranagi.hatenablog.com
次行く頃にはまた新しいぐるっとパスが手元にあることでしょう。
今の美術館は営業状況の確認が必要ですね。