突然海が見たくなるとき、ありませんか。
そういうとき、訪れるのが茅ヶ崎。
いつもは同じ場所から海を見て、それで満足していた。
でも、ここから少し歩けば建物に隠れた富士山が見えるのではと気づく。
カメラは、私の足を少し進ませる。
しかし、誰かが昼には晴れるといった空は、夕方になってもその姿をぼんやりと映すだけ。
それでも空に確かな期待をよせて。
カメラは私の足を、少し止まらせる。
潮騒を耳に、消えては生まれる波の綾を眺めていると、心のわだかまりすら流し去ってくれるようで。
こんなご時世だからこそ、前向きに生きていたいものね。
時は必ず空を明るく照らすんだから。